医療事務は、高齢化社会を迎える今、介護保険制度の導入や福祉医療の充実が必要とされるこれからの時代にますます需要が高まる資格です。レセプト作成やカルテ管理には有能な人材が不可欠ですが、医学分野という性格上、専門的な知識が必要とされます。医療事務の資格は10種類以上もありますが、報酬請求事務能力認定試験は、厚生労働大臣の許可を得て設立された(財)日本医療保険事務協会が全国一斉に実施する試験として、その中でも高い評価を受けています。医療事務とは「実務」と「接遇」の両輪です。実務には知識が必要ですが、同時に接遇では、「接客」が求められます。患者様の持つ「疑問・不安・不平・不満を含めた言い分」という“声”に対して、単に聞くのではなく、患者様の身になって真剣に耳を傾け“聴く”ことであり、それに対して適切なアドバイスを提供し、相互コミュニケーションを図り、インフォームド・コンセント(IC)を行います。
医療事務という仕事は人に喜んでもらう仕事です。医療事務を通じて、医師や看護師のような医療従事者ではなくとも患者様の不安を解消することができるのです。私たちは、この医療事務という仕事に必要な、知識、マナー、笑顔、言葉遣い、人との接し方などすべてのことを講座に取り入れ、一人でも多くの人にこの素晴らしい仕事に就いてもらいたいと思っています。 医療事務は、病院と患者さんとの橋渡し役。ナーバスになっている患者さんをほっとさせるのも大切な仕事です。「ありがとう」「おかげ様で」そんな言葉をかけてもらえたとき、この仕事をやっていてよかったぁと疲れも吹き飛びます。先輩たちに教えていただきながら、さらに経験を積んでスキルアップしていきたいですね。
病院や診療所の医事課という部門では受付業務、会計業務、入退院業務、カルテの管理、レセプト(医療保険の報酬請求)業務などを一括して行っており、この医事課で行われている業務を、まとめて“医療事務”と呼んでいます。医療の専門化・分業化、患者数の増大から、仕事量は増加の一途をたどっています。